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研究所の一般公開(報告) [研究]

先日告知しました,国立極地研究所の一般公開が無事に終了しました.
(報告が遅くなりました)

我らがセルロン隊展示は灼熱の倉庫の中でしたが,それでも沢山の方が来て下さいました.
来所して下さった方,どうもありがとうございました!
それにしても子供たちはホントに元気で,大汗かきながらも寝袋に入ったりしてましたね.

せっかくなので,写真を沢山取っておこうと思っていたのですが,バタバタしていて忘れてしましました.ので,学生が取ってくれた下の写真だけ紹介ます.

DSC_4979.jpg

実際の展示内容は,だいたいこんな感じでした.
テント(8人用 DOME-8,1人用VE-25×2,トイレ用テント)
調査道具(パソコン,GPS,衛星電話,カメラ,ノート類,ハンマー類,衛星写真など)
個人装備品(アウターウェア,クライミング器具,防寒具,靴下・手袋など)
医療品,フリーズドライ食品,ソーラー発電システム,岩石試料展示
ビデオ上映(大岩根隊員編集+観測隊編集)
サイエンスカフェ講演(自分)
雪上車・スノーモービル,ソリなど
ロープワーク教室(これは大人気でした!)
調査内容・観測隊活動内容紹介パネル多数.

展示に関わって下さった方,ご協力ありがとうございました.
また機会があったら展示企画を立ち上げたいと思います.
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講演賞を頂きました. [研究]

南極の報告が出来ないままですみません.
今日は先日頂いた賞について,ご報告です.

先週末,北海道大学で行われた堆積学会という学会で「最優秀講演賞」を頂きました.

若手向けの賞でして,若手といってもかなり後半の僕も対象に入っていいのかな?と思っていましたが,審査員の投票で順位がつきますからでいい加減な発表は出来ません.
という訳で,それなりに準備・練習をして本番に臨みました.

講演賞.jpg

でも,やはり本番は緊張しましたね.
それでも練習の成果か,意外にうまくまとまりまして,この結果となりました.

本発表の内容は,ここ数年かけて国内外の多くの方々のご協力を頂き,進めたものでした.
この場をかりて御礼申し上げます.

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久しぶりの研究と論文 [研究]

最近,ずーと南極調査準備ばかりしてましたが,今週は何とか時間を取って研究してます.

まず,来週から国際学会に出張するため,この準備をしなくちゃなりません.
今回はハシゴで2つの学会に参加します.それもあって発表がなんと5件!
まあ全部ポスターですが,それでも準備は大変です.これをまず週前半でやっつけました.

その後,今年の初めに投稿していた論文がリジェクト!されて帰ってきたので,このコメントに対する応答(反論)をまとめて,原稿もちょっと修正して再投稿.
まあ,この判定にはちょっと疑念があるので,返答次第では他の雑誌に出そうかなと思案.

あとはやっぱり南極関係で,僕らの調査でお世話になるベルギー基地の責任者や,南極への物資輸送を担当する国際運行会社と,今年度の輸送・調査について打合せなど.

そして,最後に今週の残り時間を使って,査読後の修正で停滞中の論文についてオーストラリアの共同研究者と相談して,あとはストップしている別の論文執筆を少しでも進めたいと思っていますが..出張出発は土曜の夜.それまでにどこまで進められるでしょうか.


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東京西部地形巡検 [研究]

我が研究所は大学院組織も併設していまして,当然大学院生もいて講義もあります.
と言っても学生数は教員よりも少ないと思いますが.

まあ,下っ端の僕は講義の受け持ちはほとんどありませんが,上司の先生は「地形学」の講義をもってまして,受講生もちゃんといます.
先日,この講義の一環として東京西部の地形学巡検があったので参加させて貰いました.

東京都市部というのはほぼ人工物に覆われてしまっていて,元の地形を想像することはなかなか無いと思いますが,実は非常に変化に富んでいて,よく見るととても面白いです.
東京の東部・西部ともに色々と特徴がありますが,今回は研究所がある西部の話.

東京西部の地形は大きく分けて,以下の四つに区分されます.
・狭山丘陵,多摩丘陵,浅間山など(数十万年以前の古い相模川水系の礫層)
・武蔵野面(8万年ぐらい前の温暖期の扇状地)
・立川面(3万年ぐらい前の扇状地)
・現河床低地(最終氷期以降)

巡検では,武蔵野面からスタートして,立川面に降りて,途中で取り残された古い地形面である浅間山を見たあと,現河床面まで行くというコースでした.

スタートは西国分寺駅南口.駅を出た後一路南へ,武蔵野面と立川面の境界を目指します.
段丘崖は雑木林になっていることが多く,とても駅から徒歩10分とは思えませんね.

SUG_2206.jpg

段丘崖の下には国分尼寺跡がありました.
こういった史跡は湧き水が豊富な段丘崖の下にあることが多いんですね.
段丘を覆うローム層の下位にある礫層が透水層になって,地下水を通している訳です.
下の写真は現在の国分寺.この向かいには国分寺跡があります.

SUG_2222.jpg

ここから「お鷹の道」という湧水が流れるキレイな遊歩道を歩きます.
昔ながらの家並みとキレイな湧き水が用水路を流れる東京都とは思えない風景.
生け垣の上には蛇(たぶんアオダイショウ)が居ました.

SUG_2236.jpg

さらに歩き続けて,国分寺駅を目指します.途中渡った野川の上流部.

SUG_2246.jpg

ここから一旦武蔵野面に上がって,国分寺駅南口に出ます.そして,東側に下って交差点を渡ると,レンタカー屋さんの裏手に東京では珍しく自然の露頭が観察できる場所があります.

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(ちょっと見にくいですが)カメラキャップの上が火山灰層.
東京軽石(TP)という約6万年前に起きた箱根火山の噴出物です.

SUG_2255.jpg

さて,更に東に行って,貫井神社で湧水を見ます.ここでもローム層の下から地下水が湧き出ているのが分かります.

SUG_2280.jpg

そして,巡検も終盤.ここから進路を南にとって府中方面に進みます.
野川を再び渡って,浅間山へ.
野川は礫層の上を流れているので,河床には川の大きさに似つかない大きな礫があります.

SUG_2285.jpg

疲れていたのか,浅間山の良い写真がありません.
浅間山では,山を構成している礫を観察しまして,多摩川水系には存在しない丹沢山地の奥から供給されたと思われる火山岩礫を見ました.

そして,最後.
東京競馬場に向かい,最後に立川面から現河床低地へと降りました.
現河床面もダラダラと多摩川に向かって傾斜していますが,もう段丘崖はありません.

SUG_2291.jpg

このコース.半日歩きっぱなしですが,東京の地形を体で知るとても良い勉強になります.
興味のある方はぜひ長い散歩と思って,体験してみて下さい.

北米プレート境界が不安定? [研究]

始めにお断りしておきますが,僕は地震の専門家ではありません.
ですが,東北地方太平洋沖地震と,その後に発生した長野県北部・静岡県東部地震の関係について思うところを書いてみたいと思います.

下の図は,過去7日間に東日本で発生した地震の震源の位置(星印)と,プレート境界の位置関係を示しています.灰色の楕円は東北地方太平洋沖地震で滑ったと思われるプレート境界部分です.
(データはHi-netで公表されているものを使用しています)
(適当に作っていますので,不正確な部分がありましたらお許し下さい)

KANTO_MAP.jpg

気象庁では,東北地方太平洋沖地震と長野・静岡(内陸活断層起源)の地震は直接関係していないと発表しています.ですが,個人的にはもし何らかの関係があったとしても正直言って今の段階では分からないのではないかと思っています.
ただ,プレートはかなりしっかりした剛体ですし,少なくともこの図を見ると,あまりにも大きかった東北地方太平洋沖地震の影響を受けて,北米プレートと他のプレート境界の応力バランスが崩れて,内陸地震が誘発された可能性があるのでは無いかという気がします.

その観点から見ると,今後長野・静岡以外の場所でも北米プレート境界では地震が誘発される可能性があるかもしれないと感じています.具体的には房総沖.相模トラフでも地震の可能性があるかもしれません.
これらの地域は関東にも近いので,巨大地震でなくとも地震が発生したとしたら影響は大きいはずです.
素人の浅知恵ですので頭の片隅に入れておいて貰えるだけで結構ですが,少なくとも備えだけでもしておけば少しでも安心できるかと思います.


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ウェリントンの地震と査読結果待ち [研究]

昨晩,また地震がありました.
こんどはウェリントンの北東40 km, 深さ30 km,マグニチュードは4.7でした.
一昨日と同じくかなり震源が近いなという感じの地震でした.
先日も書きましたが,ウェリントンでもし大規模な地震が起きたら,職場と家が分断される可能性が高いので,奥さんと子供を家に置いている身としては不安です.


さて話は変わりますが,現在投稿中の論文のWeb上ステータスが,
3週間近く前から"Required Reviews Completed"になっています.

つまり,査読者コメントは全部帰ってきているけど,エディターの所で留まってる様です.
いつエディターから返事が来てもおかしくないので,朝一のメールチェックの際にイチイチ緊張してしまいます.
もう結果は出ている訳で,早く結果を返してくんないかなって思います.

けれど,エディターも大変です.
今はWeb投稿が一般的ですし,Letter系雑誌だとこの様にステータスが詳しく分かってしまうので,1週間も作業が滞っていればすぐに分かってしまいます.
ウカウカ休暇も取れませんし,長期の調査旅行にも行きづらいですよね.


一方,先日僕が査読した論文にはエディターからリジェクトしたよと連絡がありました.
僕は,「色々問題はあるけれど修正次第では良くなるだろうからMajor revision」と返事をしたんですが,もう一人の査読者はかなり短めのコメントで,「内容も良いし,プレゼンテーションも良いから出版するべきでしょう」って感じのコメントを返した様です.
正直言って,この論文の図,文章,そして引用スタイルもかなりメチャメチャだったので,プレゼンテーションが良いって事は無いと思いますが,ホントにちゃんと読んでる?

結局,エディターはリジェクトという結論をだした訳で,少なくとも僕のコメントがある程度的確だったんだろうと一安心ですけど,査読者の質についても考えされれる一件でした.


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ウェリントン地域の活断層情報 [研究]

クライストチャーチ地震の後,ウェリントン在住の日本人の方々の間にも地震災害への関心が高まっているようですので,これを機会に簡単ですがウェリントン地域の活断層情報をまとめたいと思います.

以前から紹介していますが,ニュージーランドは太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界に位置しています.プレートの移動方向の関係から,南島の両プレート境界はトランスフォーム断層になっていますが,北島周辺では太平洋プレートがオーストラリアプレートに対して斜めに沈み込む衝突境界になっています.

australian_plate_bg.jpg

プレートの衝突境界では,その圧縮を解消するために多くの活断層が発達します.そして,プレート境界に近いウェリントン周辺には,特に活断層が数多く走っています.以下は,ニュージーランドの地質・核化学研究所(Geological Nuclear Science, GNS)が公表している活断層マップです.ウェリントンを中心とする狭い地域に北東ー南西方向の活断層が何本も走っているのが分かります.

north-island-fault-lines-map_large.jpg
http://www.gns.cri.nz/Home/Learning/Science-Topics/Earthquakes/New-Zealand-s-Fault-Lines/Major-Faults-in-New-Zealand/Wellington-Fault

これらの活断層については,GNSによって最後の活動時期と再来周期が調べられています.

Wairarapa断層,最後の活動が西暦1855年(M8.2),再来周期1150–1200年
Ohariu断層,最後の活動1100–1200年前,再来周期1500–5000年
Wairau断層,最後の活動が800年以上前,再来周期1000–2300年.
Shepherds Gully断層,最後の活動が1200年前,再来周期2500–5000年..
Wellington断層,最後の活動が300−500年前(M7.6),再来周期500–1000年

これらの活動周期の平均から,ウェリントンでは150年周期で直下または極近傍の地震が再来するとされています.つまり,1855年に発生したウェリントン地震から既に150年以上が経過していることを考えると,今すぐ地震が起こっても不思議ではない状況と言えます.また,予想される地震の規模がクライストチャーチ地震に比べて遙かに大きいことにも要注意です.

ウェリントンで地震が発生した場合,地震災害として建物の崩壊以外に,斜面崩壊と津波の危険が考えられます.特にウェリントン断層沿いの斜面には主要道路だけでなく,多くの家屋も建っており要注意です.津波に関しては,当然低地の部分の危険度が高くなりますが,ウェリントン市が危険度マップを公表していますので,こちらをご参照下さい
http://www.gw.govt.nz/tsunami-evacuation-zone-maps/

そして,ウェリントンで大規模な地震が発生した場合,一番問題なのが復旧作業が相当困難になる可能性があることです.以下の地図でウェリントン市の中心部の位置,ウェリントン断層,そして主要交通網をまとめています.これを見て分かるとおり,ウェリントン市と外部を繋ぐ主要道路は二本しかなく,その両者とも急崖などの地形的な難所を通過しています.個人的に地震動や土砂災害で崩壊する危険が高いと感じる部分に赤い星印をつけました.
もし大規模な地震によってこの部分が不通になった場合は,陸路でウェリントンに向かうことが難しくなります.その場合は海路しかありませんが,ウェリントン港が同様に地震の影響受けて機能しない可能性もあります.従って,ウェリントンで大規模な地震が発生した場合には相当長期間にわたって物資輸送に著しい障害が起きる可能性があります.ウェリントンにお住まいの方はこのことを理解し,充分な備えを確保しておいた方が良いと思います.

wellington.jpg

最後に,以下はGNSが公開しているウェリントン断層の紹介ビデオです.
英語ですが,とても分かりやすく映像をまとめているので、教材として素晴らしいです.
http://www.youtube.com/user/GNSscience#p/u/13/FMBJGS39_bQ

2011.3.1 22:35(NZ時間)追記
この記事をアップした瞬間にウェリントンで地震がありました.
ウェリントン市の北西20 km,深さ40 km,マグニチュード4.5
それほどの揺れでもないのにかなり怖く感じました.敏感になっているんでしょう.
本当に地震は怖い..

クライストチャーチ地震の地質背景 [研究]

今回のクライストチャーチ地震に伴い,大変多くの方が当ブログに訪れて下さっています.
特に昨年9月の地震の際に書いた記事にアクセスが集まっていますが,リンク元を辿りますと一部の方々に当ブログの内容が上手く伝わっていないようですので,改めてクライストチャーチ地震の地質学的な説明をさせて頂きます.
(恐らく日本でもTVなどで専門の先生が説明されているとは思いますが)

まず,今回の地震はアルパイン断層が動いたものではなく,クライストチャーチ近傍の内陸活断層が活動したことに由来するものです.昨年9月にクライストチャーチから約40 km離れたダーフィールドで発生したマグニチュード7.1の地震の余震と考えられますが,両地震ともアルパイン断層と直接連動するものではありません.

この地域には明瞭な活断層地形は認められていなかったので,比較的活動度の低い断層が動いたと思われます.最終氷期以降に砕屑物で埋められた平原上に断層が見られないと言うことは,1万年程度は動いていなかったと考えられます.
未知の活断層が活動したとの報道がありましたが,それはその通りですが,この程度の活動度の断層を事前に認知することはかなり難しいと思います.

一方,アルパイン断層は,ニュージーランド南島の東側を走る大断層で,太平洋プレートとオーストラリアプレートのすれ違い境界に対応する非常に活動度が高い断層です.過去100年間にもマグニチュード7を越える地震が数回以上起きており,とても危険な断層です.こちらに来る前は,ニュージーランドで地震があるとしたらこのアルパイン断層の地震だろうと思っていました.まさかクライストチャーチで地震に遭うとは全く想定してませんでした.

AF.jpg

今回のクライストチャーチ地震に話を戻します,
昨年のダーフィールド地震以降の余震分布を見ますと,分布域が東西に広がっていることが分かります(下図).余震の発生域には,応力の解放に伴って本震の場所から徐々に広がっていく傾向が見られることがあるそうですが,今回はまさにその傾向が見てとれます.そして,その分布域の東の先にはちょうどクライストチャーチ市がありました.

quakemapfeb2011.jpg

従って,今回のクライストチャーチ地震の規模は想定より大きかったことは間違いありませんが,クライストチャーチ直下で地震が起きる可能性は大きかったと言えます.
実際に,僕がまだクライストチャーチに住んでいる頃も,クライストチャーチ近傍で余震が起きることが多く,また本震より一ヶ月以上経ってからも何度もかなり大きめの余震(M5クラス)が起きていたこともあり,クライストチャーチ直下の地震発生の可能性を心配していた人も多かったと思います.

液状化については,以前も紹介していますのでリンクのみを張っておきます.
液状化:クライストチャーチ地震続報3

加速器の運用開始 [研究]

漸く,漸く,加速器の運用が始まりました.
ほんと,これが動かないままではデータが取れない.
それじゃあ日本に帰れないし,どうしよう..って感じでしたが,動き始めて良かった.

SUG_0104.jpg
カソードをシリンダーにセットして,サンプルの様子を顕微鏡で確認.

SUG_0120.jpg
真空を切って,シリンダーをマシンに装着.

SUG_0086.jpg
これはマシンの全景

SUG_0074.jpg
さて,無事にビームが出てくるでしょうか..
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任期付き教員は非正規職員? [研究]

以前,若手研究者数の減少についてコメントしましたが,
僕のポジションが「正規雇用」なのか気になったので調べて見ました.

任期付採用職員
高度な専門的知識を有する者を任期を限って採用する必要がある場合や、以後一定の期間に特定の業務量が増大することが見込まれ、一定期間職員を増員する必要がある場合等に限り、5年を越えない範囲で任期を切って採用される職員。雇用期間中は正職員に準じる待遇を受ける。
「ウィキペディア(Wikipedia)より」

正職員に準じると言うことは,どうやら僕は正規職員では無いのかもしれませんね.
まあ正規かそうじゃないかは正直どちらでも良いのですが,たまにPD問題のアンケートで現在の雇用状況を聞かれますが,その定義をみんなちゃんと知っているのかなと.
つまり,任期付き教員の僕は,常勤職だけど,正規職員では無いようです.たぶん.
(誰か詳しい方がいたら教えて下さい)

まあどちらにしろ,僕の任期は「残り3年,成績次第によっては更新の可能性あり」です.
ただ,基本的に僕は「任期更新の可能性」とかいう言葉は信じないようにしています.
だって,取り巻く状況が変われば,どんなに業績があっても必要とされても(僕がと言う意味ではないです),誰にもどうしようも無く更新できないってことがあり得るからです.
繰り返しますが,誰が悪いわけでもなくです.

状況変化の具体的な可能性としては.これから進むであろう国の人件費の削減などです.
人件費削減っていうと給与が減るだけの様な気がしますが,実際はたぶん採用減になるでしょう.

採用減ということはまた若手の新規採用を減らして(ストップして),その間の定年退職者による自然減でトータルの人件費を削減するって感じでしょうか.
まあこれは今までもやってきたことですが(だから若手研究者が減っている),
今後さらに急激に人件費を削減する必要が出てきた場合はには,きっと任期更新をカットすることで調整することになるでしょうね.

まあこれは年金開始年齢引き上げ問題と一緒で,単純計算から行って自明の結論かなと.
今後,人件費削減の話がどう具体化していくのか,注意深く見て行きたいと思います.


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