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いまさら調査地の紹介 [南極]

出発直前になって慌てて僕らの南極調査を紹介していますが,
まだ調査地が南極の何処にあるのか,行き先をご説明していませんでした.
と言うわけで,今日はまず僕らの調査地が何処にあるのか?のお話.

早速ですが,下が南極大陸を三次元的に表した図です.
南極氷床の形がわかりやすいように高さは誇張してあります.

南極三次元図.jpg

この図の下,海岸沿いにあるのが「昭和基地」です.
そして,南極氷床のほぼ頂上と言っていい高所にあるのが「ドームふじ基地」です.
標高は約3800 m,富士山より高い所にある基地で「南極料理人」の舞台になりました.

そして,昭和基地の右上,現在は閉鎖中の「あすか基地」の近くにあるのが,
僕らの調査地であるセール・ロンダーネ山地です.
この図では山は見えませんが,ここには南極氷床を突き抜けた山地があり,
夏には雪も溶けて南極大陸では珍しく岩が露出する「露岩域」になっています.
そう,こんな感じの景色です.

SUG_1569.jpg

ついでに下の図は,僕らの調査地を含む東南極ドローニング・モード・ランド(Dronning Maud Land)という地域を結ぶフライト経路をまとめたものです.
これは日本を含む十数カ国で運行する国際的な航空機ネットワークでして,ロシア基地のノボラザレフスカヤ基地を起点として,チャーター機で各地に飛び,調査・観測ができるシステムが作られています.
第一次南極観測隊が南極に向かった頃を考えると,凄い進歩ですね.

dromlan-flight-map-2005.jpg
http://www.alci.info/
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NO NAME

真っ白な雪原から突き出た黒い山肌に、ものすごく力強さを感じます。

我が家の正面にそびえる陣馬形山から眺める伊那谷も、正面に中央アルプスが屏風のように連なり、どこか共通したものを感じてしまいました。

と言っても、やっぱり南極のスケール感は、山猿の想像を超える物なんでしょうね~


追伸
蜂の子は苦手でしたか~
アカバチの蜂の子は、大きさも格別…(^皿^)
美味しいデスよ~
by NO NAME (2011-11-01 13:00) 

paleomagician

やっぱり氷河がつくる地形はダイナミックですね.
スイスでもご覧になったかもしれませんが,見上げる山の角度が凄いですよね.
一方,伊那谷には「緑」があるので,その点は暖かみがありますね.南極には草一本生えていないので,そういう意味では究極的に「殺風景」です(笑).


by paleomagician (2011-11-05 13:20) 

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